カードローンの返済方式によって変わる利息額!そのからくりとは?

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カードローンの返済方式によって変わる利息額!そのからくりとは?

数あるカードローンの中から1社を選ぶ際、多くの方が金利の低いローン会社に焦点を絞ると思います。しかし、支払方式の選択を間違えてしまうと、返済総額に大きな差が生じる可能性があります。それはなぜかと言うと、支払方式によって利息額が変わってくるからです。

 

同じ額を同じ金利で借りているのに、どうして支払方法によって利息額に差が生じてくるのでしょうか?

 

ここでは、カードローンの支払方式によって変わる利息額について、ローンの返済方式の種類やそのからくりなどを解明しながら、詳しくご紹介していきます。今後、カードローンを利用した際の参考にしてみてください。

 

ローンの返済方式にはさまざまな方法がある

ローンと一口に言ってもその方式には様々な種類があります。

 

例えば、住宅を購入する際には住宅ローン、自動車を購入する際には自動車ローン、子供の学業のための教育ローンなど、それぞれ目的や用途に応じて様々な種類があります。

 

ローンを利用するとなると必ず返済をしていくことになりますが、その支払方式もそれぞれ特徴があります。借入額が多額になる住宅ローンでは、「元利均等方式」と「元金均等方式」の2種類があり、どちらかを選択して返済していくことになります。

 

一方、カードローンの支払方式では「リボルビング方式」が基本となっています。この方式で毎月の支払額を決定する際には、住宅ローンで利用される元利均等方式と、元金均等方式のどちらかを採用して決定していくことになります。

 

カードローンの支払方式を確認する前に、「元利均等」と「元金均等」について

元利均等方式とは、毎月の支払額は一定で変動することはありませんが、負担する利息総額が大きくなるという特徴があります。毎月の金額が変わらないことで、その後の返済計画が立てやすいというメリットがあります。そのため、住宅ローンの返済方式としてよく利用されます。

 

しかし、最初のうちは元金額よりも利息の割合が大きいため、元金の減りが遅くなってしまい完済するまでの期間が長期化する傾向があります。そのため全体の利息総額が大きくなってしまいます。

 

元金均等方式とは、返済期間の最初の頃は毎月の支払額が大きくなりますが、徐々に元金額が少なくなっていくため、利息の総負担額は少なくなるという特徴があります。毎月の支払額は、元金を返済期間で均等に分割し、その金額に利息を加えた額になります。返済が順調に進んでいくと借入残高も当然減っていくため、その分の利息も減っていくので毎月の支払額も徐々に少なくなっていきます。

 

比較的若い世代で住宅を購入した場合には、働けるうちに多く返しておくことで、将来子供達にお金が掛かる時期には多少の余裕が生まれやすくなります。元利均等と元金均等の利息差は、金利が高くなればなるほどに大きくなります。ですので、金利が低い場合には、どちらの方法を選んでもそれほど利息総額に差が生じないことになります。

 

また、その他の返済の種類として「分割払い」があります。元金に利息額を加えた状態で、選択した回数を均等に分けた額が毎月の支払額になります。返す金額が一定なので計画が立てやすいことから、ショッピングなどで利用されることが多いです。しかし、その分金利が高めに設定されていることが多いです。

 

ローンのことに詳しくないと、元利と元金のどちらがどのような返済の仕組みなのか、頭がこんがらがってしまいがちです。特にこの2つは、名前も似ているため特に混同しやすいです。そのようなときには、重要ポイントを抑えて覚えておくと良いでしょう。

 

重要ポイントはたった1つで、いくつかある支払方式の金利が同じである場合には、「元金額の減りが早い支払方式の方が、利息総額が少なくなる」ということです。このポイントを覚えておけば、実際にローンを組んで支払方式を選択するとなった時に、無駄な利息を払う必要が無くなります。

 

例えば、元金均等と元利均等の2つの支払方式の金利が同じであった場合には、元金の減りが早い元利均等返済の方が、利息総額が少なくなるため支払総額も少なくなります。

 

ローンの支払方式の選択で混乱した時には、このポイントを思い出して検討すると良いでしょう。

 

返済方式で一般的なのはリボルビング

カードローンではリボルビング払いが基本です。リボルビング払いとは、毎月一定額を返済するもので、月に返さなければならない最低金額(ミニマムペイント)以上を返します。この金額以上ならば、借入額に関係なく金額を決められるため負担軽減できます。また、追加借り入れをしても毎月の金額が変わりません。ただし、最低返済額ギリギリで設定すると、元金総額の減りが遅くなり期間が長期化してしまいます。

 

カードローンで追加借入れをしても毎月の負担額が変わらないため、つい借入れを繰り返してしまう危険性があります。それは借金が増える実感がないためで、借金感覚が薄れるからです。そのため、追加借入れの際には注意が必要です。

 

リボルビングには、

  • 定額リボルビング方式
  • 定率リボルビング方式
  • 残高スライドリボルビング方式

があります。

 

定額リボルビング方式には、

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式

があります。

 

元利定額リボルビングは、毎月の支払額中に利息が含まれ毎月の支払額が一定ですが、どの程度元金を返しているかが把握しにくいです。

 

元金定額リボルビングは、毎月の支払額中には利息は含まれないため、前者よりも利息分が多くなります。しかし、元金を減らせるため返済期間に目途が付けやすいです。

 

定率リボルビング方式には、

  • 元利定率リボルビング
  • 元金定率リボルビング

があります。

 

元利定率リボルビングとは、残高に一定の割合をかけた金額が毎月の支払額になり、その中に元金と利息が含まれています。毎月の金額を少なく抑えられますが、返す期間が長くなるため利息総額が大きくなります。

 

元金定率リボルビング方式とは、残高の何%かを毎月の支払額に加えた額になります。毎月の支払額は全て元金返済になるので、期間を短縮でき利息総額を少なくできます。

 

定率リボルビングは、残高が少なくなると支払額も減るため期間が長期化するため、ほとんど利用されていません。

 

残高スライドリボルビング方式には、

  1. 残高スライド定額方式
  2. 残高スライド定率方式

の2種類があります。

 

残高スライド定額方式とは、毎月の支払額を残高に応じて調整・変更していくもので、残高が少なくなると支払額も減っていきます。残高スライドには2つの種類があり、1つは月の締日の時点で残高を採用する「通常残高スライド」、もう1つは最終借入日時点の残高を採用する「借入後残高スライド」です。

 

このうち、最終借入日での方法を採用した場合、基本的には残高の再計算はしません。しかし、追加借入れをした場合は支払額が増えてしまいます。また、残高が僅かな時に少額借入れをすると、締日での方法でも残高が少ないため、支払額が減り長期化することがあります。

 

定額方式には、

  1. 残高スライド元利定額リボルビング
  2. 残高スライド元金定額リボルビング

があります。

 

1.残高スライド元利定額リボルビングは、元利定額リボルビングの毎月の支払額を、残高に合わせて調整していくもので、最初の借入金額で最低返済額が決定し、借入額を増やさない限り変動することはありません。

 

2.残高スライド元金定額リボルビングとは、元金定額リボルビングに残高スライド方式が加わったものです。

 

残高スライド定率方式には、

  1. 残高スライド元利定率リボルビング
  2. 残高スライド元金定率リボルビング

があります。

 

1.残高スライド元利定率リボルビングは、残高に応じて調整・変更した額が毎月の支払額になります。元利定率リボルビングと特徴は似ていますが、残高が減るにつれて返す金額も減るため、期間が長期化して利息総額も大きくなります。

 

2.残高スライド元金定率リボルビングは、元金定率リボルビングに残高スライド方式が加わったもので、ほとんど利用されていません。

 

結局利息額が一番減るのはどの返済方式が良い?

リボルビング払いと言っても種類がたくさんありますが、カードローンの返済方式として最も適しているものは、一体どれなのでしょうか?

 

カードローン会社によっても変わってきますが、そのほとんどは「残高スライド元利定額リボルビング方式」か、または「借入後残高スライド元利定額リボルビング方式」を採用しています。この2つの違いとしては、「毎月の支払額を決定するための残高照会を、どの時点の締日を考慮するか」という点になります。

 

前者の一般的な残高スライドでは、毎月の締日時点における借入残高を利用します。また、後者の借入後残高スライドは、一番最後に借入れを行った日(最終借入日)時点の残高を利用します。

 

残高スライドの特徴には、借入残高が少なくなるとそれに比例して毎月の返す金額も減るという点があります。毎月の支払額が減ってしまうと、その分完済するまでの期間が延びてしまい、利息も増えることになります。そうした点から、利息総額を減らして負担を軽減するには、「借入後残高スライド元利定額リボルビング方式」を採用することが最も効果的となります。

 

では、実際に大手カードローン会社は、どのリボルビング方式を採用しているのでしょうか?

消費者金融会社では、アコムは定率リボルビング、プロミスは残高スライド元利定額返済、アイフルは借入後残高スライド元利定額リボルビング、モビットは借入後残高スライド元利定額返済を採用しています。

 

銀行系カードローン会社では、三菱UFJ銀行バンクイック・りそな銀行・楽天銀行・新生銀行レイク・オリックス銀行などは残高スライドリボルビングを採用しています。大手消費者金融会社の多くは、やはり借入後残高スライド元利定額リボルビングを採用しているところが多く、大手銀行系カードローン会社では残高スライド元利定額リボルビングが多いです。

 

では、残高スライドリボルビングを採用している「オリックス銀行」と、残高スライド元利定額返済方式を採用している「プロミス」を比較して、返済総額や利息総額にどのくらいの差が出るかを見てみましょう。その際、それぞれの公式サイトの返済シミュレーションを利用します。

 

オリックス銀行:残高スライドリボルビング

【30万円(100万円未満コース)を12.0%で借入れ、最低支払額を10,000円とした場合】

  • 返済回数:57回
  • 返済総額:393,693円
  • 利息総額:93,693円

 

プロミス:残高スライド元利定額返済方式

【30万円を12.0%で借入れ、最低支払額を10,000円とした場合】

  • 返済回数:36回
  • 返済総額:358,440円
  • 利息総額:58,440円

同じ借入金額で、ほぼ同等の金利、最低支払額に設定してシミュレーションしてみると、返済方式が異なるだけで返済総額・利息総額で35,253円の差が生じることになります。

 

また、プロミスの限度率17.8%で借りた場合も比較してみました。
プロミス

【30万円を17.8%で借入れ、最低支払額を10,000円とした場合】

  • 返済回数:40回
  • 返済総額:399,852円
  • 利息総額:99,852円

このシミュレーション結果とオリックス銀行のシミュレーション結果を比較すると、返済総額・利息総額が多少多くなりますが、回数は17回分(約1年半)早く完済できることになります。

 

これらの結果から見ても、利息が最も早く減るのは「借入後残高スライド元利定額リボルビング方式」となります。追加借入れを行う予定がなくできるだけ早く完済したい場合には、借入後残高スライドを選ぶようにしましょう。

 

まとめ

カードローンの返済方法で、最も利息が減るのは「借入後残高スライド方式」です。ただし、これを選択する際には、一つ注意しなければならないことがあります。それは、「途中で追加借入れを行う予定が無い場合」に限るということです。

 

借入後残高スライドは、最終借入日時点での残高を採用するため、借入を追加で行ってしまうと以前よりも残高が下がる可能性があるからです。特に、完済間近での追加借入れとなると、毎月の支払額が大幅に下がる可能性があり、追加借入額が多かった場合には完済するまでに時間が掛かるほか、利息総額も増えることになってしまいます。利息を減らして早く完済するためには、元金を減らすことが先決です。

 

追加借入れを行う可能性がある場合には、一般的には残高スライド方式がおすすめとなります。ただし、残高スライドでも注意すべきことがあります。それは、「お金に余裕がある月はその分を繰り上げ返済に回す」ということです。こまめに繰り上げ返済していくことで、無駄な利息を払う必要が無くなります。カードローンの場合、金利は日割りで計算されるため、返済期日は決まっていてもそれまでに支払えば、その分の利息が減ることになります。

 

消費者金融会社や銀行系カードローン会社の金利は高めに設定されているため、期間が延びればその分どんどん利息が増えていくことになります。毎月一定額を支払っていくリボルビング払いでは、一般的な分割払いのようにボーナス払いなどを設定することはできません。そのため、ボーナスでまとまったお金ができた際には、すぐに使ってしまうのではなく無理のない程度に繰り上げ返済に回しましょう。

 

繰り上げ返済を行う際の注意点は、なるべく無駄な手数料を払わずに行うこと

例えば、ATMで支払いをする場合にはなるべく手数料の掛からないところを選ぶことです。1度の利用で数百円の手数料ならばしょうがないと思えますが、残高スライド方式ではこまめに繰り上げ返済していくことが大切ですから、回数が多くなればなるほど手数料もかさんでしまいます。

 

もし、家族などに知られることを気にしないのならば、銀行からの口座引き落としを利用するのがおすすめです。銀行引き落としとなると通帳に利用記録が残りますが、手数料は掛かることがありません。無駄なお金を少しでも減らすためには口座引き落としは効果的です。

 

口座引き落としを利用する際には、返済期日までに口座へお金を入れておく必要があります。その点だけ注意すれば、あとは期日に自動で引き落とされるので支払忘れなども無くなります。

 

カードローンを利用するとなった場合には、なるべく金利が低くて信頼性の高いローン会社を選ぼうとします。それは、残高に大きく関わってくるためとても大切なことですが、ほとんどの方は金利の高低だけで選んでしまい、返済方式についてはほとんど知らないことが多いです。

 

リボルビング払いと言っても様々な種類に分かれており、カードローン会社によって採用している方式も異なってきます。

 

カードローンを選ぶ際には、金利や信頼度と共に返済方式にも目を向けることが大切です。返済方式では、追加借入れを行わないのであれば、借入後残高スライド元利定額リボルビング方式を採用しているローン会社を選びましょう。ローン会社によっては「借入後残高スライドリボルビング方式」と記載されている場合もありますが、これは元利定額リボルビングのことを指しています。

 

一般的な残高スライドリボルビング方式を利用する場合には、こまめに繰り上げ返済をして早期完済に努めましょう。

 


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