生活保護を受けることで生活にどのような影響があるのか?

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生活保護を受けた後、生活に影響することはなに?

体調を崩して働けないなど何らかの理由で生活保護を受けることになった人が最近は増えています。生活保護といっても、全額もらう人もいれば、仕事だけでは最低限の生活をしていくには厳しい場合に一部だけもらうという人もいます。

 

そうすることで最低限の生活を送ることができますが、原資となるのは日本国民の税金となっており、受給者への目は厳しくなっています。生活保護を受けることでどのようなメリットやデメリットがあるのか知っておきたいところです。

 

生活保護とは?

日本国憲法では最低限度の生活を保障するということが決められており、日本人であれば誰であってもその権利を有しています。家庭の事情で働きにいけない、病気で働けない、年金が少なくて生活できないなどの事情で最低限度の生活を送るのが困難である場合に利用できるのが生活保護です。

 

生活保護を受ける際にはさまざまな審査を必要とします。特に資産に関する部分や働ける能力は厳しく見られていきます。自動車などを持っている場合にはその処分が求められ、病気ではない理由で生活保護を求める働き盛りの世代の場合にはまずは自分で働いてみることをすすめられます。

 

そして、生活保護が受給できたとしても、それで終わりではありません。ケースワーカーの指導に従う必要があるのです。病気療養中であれば病気の治療に専念するよう求められ、就職先を探すよう説得し、実際に働き口を探してくるケースワーカーも存在します。

 

もちろん、そこまで厳しいことを指摘し、必ずそれに従わなければならないということはありませんが、そのときの態度を問題視し、受給をストップさせるケースもあります。

 

あくまで生活の基盤を取り戻してもらうというのが生活保護の趣旨であり、いつまでも生活保護を受けるような状態では困るというのが基本的な考えです。自立した生活を再び送ることができるよう、ケースワーカーなどはその視点で指導を行います。

 

生活保護を受けるとお金の制限がかかる

生活保護を受ける場合のデメリットとしてはお金の制限の問題があります。

 

まず貯金ができないというのがデメリットです。生活保護の原則は、受給したお金でなんとか生活できるというもので、貯金ができるようには設計されていません。にもかかわらず、貯金を作ることができるというのは何かしらの収入源が別にあるか、費用を抑制しているのかのいずれかです。こうしたことが発覚すると受給停止の恐れもあるため要注意です。

 

貯金ができないということは、支払い能力がないため、借金もできませんし、ローンも組めないため、そうしたこともデメリットとなります。車などの所有も認められておらず、維持費の問題などから原則は持てません。しかし、車がなければ生活できない、仕事にいけない場合もあるため、ケースによっては認められることもあります。

 

最近はパチンコをやる受給者の問題がありますが、こうしたところで得たお金は臨時収入となり、申告しなければならず、返還する場合もあります。パチンコ以外でも競馬などのギャンブル、誰かしらからの援助などもその対象となります。

 

いずれにせよ、生活保護を受給することでお金の制限を受けやすく、そのあたりがかなりのデメリットとなってしまうため、あえて生活保護を受けずに最低限度の生活以下の暮らしを強いられるという人も存在します。それほどのデメリットであることがわかります。

 

生活保護を受けると義務の制限がかかる

生活保護を受給することは、義務の制限をある程度受けることにもつながります。

 

まずは収入の申告義務です。毎月の収入状況を報告することが求められます。ここでウソなどをついてしまうと受給停止の恐れが出てきます。次に住まいの制限です。受給者には家賃扶助というものがあり、家賃を支払わずにすみますが、その上限は決まっています。結果として住みたいところに住めないこともあります。それがデメリットであると感じる人も少なくありません。

 

病院に関する制限というのも存在します。通常は3割負担ですが、生活保護受給者は自己負担なしで診療を受けられます。しかし、どこでもいいというわけではなく、指定された病院でしか受けられない場合もあります。医者との相性が悪く、折り合いがつかないと感じる人にはデメリットと感じることも考えられます。生命保険に加入できないのがこの場合における大きなデメリットと感じている人もいます。

 

加入すること自体は別に禁じられてはいません。ただ、積み立てタイプのような資産作りになりそうなものは加入できず、掛け捨てタイプしか入ることはできません。入院して保険金を得てもそれらが収入とみなされ、返還を余儀なくされることもあります。病院の診療、入院費用などは自己負担をする必要がないため、わざわざ生命保険に入る必要性がないためにこうしたことが指摘されます。

 

生活保護を受けていることを人に知られたら

そして、一番のデメリットは人にばれてしまうリスクです。生活保護受給中は定期的にケースワーカーが訪問します。チャイムを鳴らしケースワーカーが身元を言う際に、行政の人があれだけ来てるけどもしかして生活保護を受けているのではないかと感じる人も出てきます。

 

特に地方などではケースワーカーと顔なじみの人も多く、あの世帯は生活保護を受けているということは明らかです。行政サービスが切り詰められているような状況だと受給者に文句を言う人が出てくるため注意が必要です。

 

もちろん、生活保護を受けていることはプライバシーの問題があり、むやみやたらに言いふらすものでもなければ、それを咎める権利もありません。しかしながら、こうした事実が漏れてしまうことや受給者本人がつい口を滑らせることもあるため、人に知られた場合には何かしらのことを言われても耐える覚悟が必要であり、逆にそれをきっかけにして働き口を見つけてもらったり、何らかの手助けをしてもらったりするなど、助けてもらうケースもあります。

 

人に知られてしまうこと、特にネット上でその事実が公表されてしまうとかなり深刻な問題となってしまうことがあります。そうしたことはケースワーカーもわかっており、情報は厳重に管理されているため、心配する必要はなく、自立した生活を取り戻すことだけを考えることが求められます。

 

まとめ

これだけのデメリットが生活保護にはあるのがわかりましたが、もちろんデメリットだけではなく、メリットもあります。

 

生活をしていくために必要なお金すべてをもらうことができ、葬儀を出すことになったとしても格安の値段で葬儀を出すことができるなど、著しく生活が制限されるということはありません。むしろ、余計な心配をする必要がなくなるというのがメリットとなります。

 

また、生活保護受給中は各種公共料金を支払う必要がありません年金に関する保険料や医療に関する費用、NHKの受信料なども免除されます。場合によっては公共施設を安く利用できたり、バスに無料で乗れたりすることも可能となります。

 

生活保護を受給している人への風当たりは年々強まり、誤解をしている人が増えています。そうしたニュースを聞いて自分は我慢しようと思ってしまう人が存在し、結果として体を悪くし孤独死のような状況を迎えてしまった人も多くいます。

 

まず大事なことは生活保護を受けられるかどうかを自治体に聞くことであり、こうした人たちを支援する団体の助けを借り、今後自分はどのように生活していけばいいのかを相談することです。自分で判断するのではなく、生活をしていくのがやっとでとても苦しいという場合にはすぐに助けを求める必要があります。デメリットとメリットを見比べ、話を十分に聞いたうえで判断しなければなりません。


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